FC2ブログ
07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

パンタナール(ブラジル)

2007年12月09日
pantanal_top.jpg
パンタナール観光は、エコツアーと釣り観光に大別されます。

動物観察は一年を通じて楽しめますが、ベストシーズンは乾季かつ減水期である7月から10月といえるでしょう。パンタナールが干上がっていく過程で出現する無数の池には、魚が集中するため、天然の釣堀状態と化します。それらの池には、その魚を目当てに無数の鳥やその他の動物が集まっているため、より動物観察しやすいのです。また、岸に姿を現す無数のワニを目にしやすいのもこの時期です。



概要


パンタナール大湿原(約14万平方km、雨期は23万平方km※)は、南米大陸中央部をブラジル・ボリビア・パラグアイにまたがって拡がる海抜高度80mから150mの広大なくぼ地であり、その領域の大部分はブラジル領(マットグロッソドスール州域65%、マットグロッソ州域35%)に位置しています。


※北海道の面積7万8千平方km、本州面積22万8千平方km


パンタナールの南北を流れる主要河川パラグアイ河(全長2,621km、うちブラジル国内1,683km)は、北から南へ1km当り1-2cmの傾斜しかないことに加えて、東西に広がるその支流網も東から西へ1km当り40cmほどの傾斜しかありません。そのため、パンタナール周辺に降り注いだ雨水はその領域内を網羅する支流から数ヶ月かけてゆっくりとパラグアイ河に吸収されます。それと同時並行で数ヶ月から半年をかけてパラグアイ河の水流はゆっくりゆっくりと南へと流れていきます。このように、南米大陸中央部に降り注いだ雨水の受け皿のような役割を果たすことで広大な湿原を形成しているのがパンタナールなのです。(パンタナールPantanaは、ポルトガル語で「大湿原」という意味。*pântanoは「湿原」の意)

パンタナールは、一年周期でゆるやかに展開するその水位の増減をもって、膨大な種類と量の魚類を育み、その無数の魚たちが無数の鳥類を惹きつけるといった具合で、地球上まれに見る生命の楽園を形成しています。パンタナールでまず目に入ってくるのは、「鳥の楽園」としての姿でしょう。そして、釣りをすれば、魚類の宝庫であることも分かり、その奥地に踏み入るなら、数千万匹いるといわれるワニや、げっ歯類最大の珍獣カピバラ、大きいものでは8mにもなるというアナコンダ(スクリ)に代表される蛇たち、その他、数多くの動物を目にすることができます。

このパンタナールの膨大な生態系に関心が持たれるようになったのは、まだ1970年代に入ってからのことで、ブラジル国営研究機関Embrapaパンタナール研究所(マットグロッソドスール州コルンバ市)が1975年の創設以来進めてきた研究調査の結果、今日までに、鳥類665種、魚類262種、ほ乳類95種、は虫類162種、両生類40種の動物と約2千種の植物の存在が確認されています。今日、パンタナールは地球上に現存する最も大きな野生生態系の一つとして、ユネスコの世界遺産・自然遺産リストに登録されています(2000年)※。

※「パンタナール保全地域」として世界遺産に登録されているのは、ボリビア国境沿いにあるブラジル国立パンタナールマットグロッソ自然公園を中心とする領域187,818ha(マットグロッソ州とマットグロッソドスール州の州境に位置)で、パンタナール湿原全域の約1.3%に相当します。

豊かに生命を育むという点でアマゾン流域と共通する面も多いパンタナール。生い茂った密林地帯であるアマゾンに比べて、湿原型であるパンタナールは、野生動物の観察が容易であることが特長であり、90年代に入ってからはエコツーリズムが急成長しています。

また、小さいながらも獰猛さで有名なピラニアから体長150cm、体重100キロにもなる巨大なジャウー、黄金に光るドラードなどバラエティ豊富な漁場でもあるパンタナールは南米有数の釣り場としても知られています。80年代に始まって以来毎年、禁漁期(11月から2月)に入る直前の時期に開催されている国際釣り大会(北はカセレス、南はコルンバで開催)は、世界各国から集う釣り愛好家たちで賑わいます。


スポンサーサイト
南米 ブラジル | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示