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プラハ(チェコ)

2007年12月07日
praha.jpg
本当のロマンチックを求めて
チェコ/プラハ
 「恋人と初めての海外旅行、どこに行けばいい? ロマンチックな街がいいんだけど……」。“ロマンチック”とはほど遠い、無骨な男友達からこんな相談をされたことがある。うーむ、と私は頭を抱え、パッと思いついた街があった。「チェコのプラハ!」。そう、プラハは私の中で「世界一ロマンチックな街」だ。この都は京都やローマと並び、千年の歴史を持つ。世界遺産の中で唯一、市内全域がその対象にされているということからも、その実力は押して知るべし。女性ならば間違いなく「ステキ!」と目がハートになってしまう街、それがプラハだ。

 「中世の町並みがそのままに残されていて……」という台詞は、ヨーロッパを旅していると耳にタコができるぐらいよく聞く。けれど、この街にいるとその言葉があまりにピッタリで、たとえ着古したTシャツを着ていても、気分は中世のお姫様になれる。他のヨーロッパの都市とは違い、プラハは戦争の被害を受けていない。石畳の道の両サイドに立ち並ぶ建物は、装飾のひとつひとつにまで歴史が刻まれているようで、しばし立ち止まって眺めたくなるものばかりなのだ。


まずは旧市街、そしてプラハ城へ

 プラハに到着したら、まずは旧市街広場へ。バロック様式、ルネッサンス様式、ゴシック様式など時代の異なる建築物が取り囲む広場はまさしく「建物の博物館」だ。これらの建築様式の違いがいまいちわからなかった私も、ガイドさんの言葉に耳をそばだてながら建物を見れば、うむ、少しはわかったような気になってくる。この旧市街広場へは、毎正時(つまり午後1時とか午後2時とかピッタリの時間)に訪れたい。広場にある有名な天文時計が鳴り響き、仕掛け人形が顔を出すからだ。ハイシーズンになると天文時計の前はいまかいまかと待ちわびる観光客でいっぱいになる。たかが人形仕掛けの時計と言えばそれまでだが、死神人形の合図とともにゆっくりとキリストの12使徒が顔を出す様子は実にファンシー。ふと周囲を見渡すと大の大人がうっとりした顔をしながら見つめていて、その光景もまた実に微笑ましいのだ。

 プラハの街は観光名所に溢れている。中でも有名なプラハ城は絶対にはずせない、まさしくプラハのシンボル的存在だ。聖ヴィート教会のステンドグラスはあまりに可憐で思わずため息が出るし、火薬塔の上から赤い屋根が並ぶプラハの町並みは絶景。かつて錬金術師が住んでいたといわれる黄金小道には、おもちゃのようなカラフルな家々が並び、お土産をひやかしながらそぞろ歩きするのも良い。たっぷり時間をかけて城内を散歩していると、つくづく日本とはまったく違う文化がそこにあるのがわかる。日本にある「ヨーロッパ風」のものはあくまでも「風」でしかないのだなあ……なんて。



最古の石橋と世界一のビール


 プラハはそぞろ歩きが似合う街だ。ロマンチックな街並みももちろんのことだが、春~秋のシーズンには町のいたるところでカフェやお土産屋さんが目につき、大道芸人が道行く人の目を楽しませてくれる。なかでもヴルタヴァ川にかかるカレル橋は大道芸人のメッカだ。似顔絵を描く美青年の絵描きさんもいれば、本格的なジャズを鳴らすおじさんバンドあり、はたまた器用な手で伝統芸能であるマリオネット(あやつり人形)を操る美女がいたり。そんな彼らを冷やかしながら歩くと、「あれ、もう1時間も経ってる!」。カレル橋は、ひょっとしたら世界一渡るのに時間がかかる橋なのかもしれない。

 とはいえ、プラハ滞在中、ガシガシ歩く私の勢いに黙ってついてダンナが途中で根をあげてしまったことがある。「もう歩き疲れた~」。そんなときは街にいくつもあるオープン・カフェへ。「とりあえず、ビール!」ダンナの目はキラキラ輝いている。何を隠そう、通によるとチェコのビールは世界一ウマイのだと言う。そんな期待に胸を膨らませつつビールを飲むダンナ。「うまい!」――口ヒゲに泡をいっぱいつけて微笑む姿を見ていたら、なんだかこちらまで幸せ気分になってしまった。



 いまも「ヨーロッパ」という響きから街並みをイメージすると、プラハが頭に思い浮かぶ。だからもし生活や自分自身に張りがないなあ……と思ったら、またプラハに出かけようと思っている。“本当のロマンチックを求めて”なんていう旅行を企てて。うん、悪くないはずだ。

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