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フィヨルド(ノルウェー)

2007年12月07日
世界遺産のフィヨルドを訪ねる

旅行生活情報誌「トラベルライフ」2006年1月号より
内陸へ深く刻み込まれた数々のフィヨルドが、ドラマチックな風景を展開するノルウェー西海岸。
2005年7月、ガイランゲル・フィヨルドとソグネ・フィヨルドの支流であるネーロイ・フィヨルドが「西ノルウェーのフィヨルド」として世界遺産に登録された。
水深は深く切り立つ断崖は1000mを超える、壮大で神秘的な自然美を満喫した。

オーレスンからガイランゲル・フィヨルドへ

アクスラ展望台に上ると、変わりやすい
天気がオーレスンの町をひときわドラマ
チックにしていた朝の散歩に出るとオーレスンの波止場に漁船が停泊し、エビやカニを売っていた。漁師が差し出す甘エビを口にすると、海が広がった。
「ロブスターはいくら?」と聞くと、1匹2000円と言う。ガイドのシセルさんが茹でた手長エビ(ノルウェー・ロブスター)を1袋買い求め、「これからは、タラやアンコウもおいしくなる季節ですよ」と笑った。
雲は多いものの、昨夜来の激しい雨が上がり北緯60度を越す北欧の港町に秋の陽射しが戻ると、大きな虹が弧を描いていた。

オーレスンは、ガイランゲル・フィヨルドへの拠点となる漁業と水産加工の町。波止場や運河沿いには尖塔を持つ建物が並び、壁に「1906」と書かれた建物を多く目にする。聞くところによると、1904年に大火が襲い、全焼した町を再建する際に当時のドイツ新芸術様式「ユーゲントシュティール」(仏語でアールヌーボー)を取り入れて、町並みの景観を整えたのだという。

シセルさんが「お昼を食べに行きましょう」と出かけた先は、観光施設の有効利用として灯台を民宿やレストランにしているうちの一つで、お父さんが灯台守をしていたというアルネス灯台のエヴァさんのレストラン。注文したタラのシチューに、シセルさんが買ったエビをほぐして食べると、ノルウェーの家庭にいるような暖かい雰囲気に包まれた。


フリダールスユーエ展望台から
ガイランゲル・フィヨルドを見下ろす


ネーロイ・フィヨルドは
世界で最も狭いフィヨルド午後4時頃、低い位置からの太陽の光がオーレスンの町をより立体的に見せる時刻、バスでガイランゲルへと向かった。
道はストール・フィヨルドを右に見ながら少しずつ上り坂になり、標高が高くなるにつれて天候が変化していく。雨から霙に変わり再び陽が射すと虹を描き、フィヨルドの絶壁の色を漆黒から神秘的な群青色へと変えてフィヨルドにドラマを加えた。

バスで走ること約2時間、ガイランゲル・フィヨルドの最奥にあるガイランゲル村に到着した。ここにはフィヨルド観光の先駈けとなった、1891年創業のユニオンホテルがある。4代目夫人モニアさんの案内で館内を歩くと、駐車場に先代のコレクションしたクラシックカーが並び、壁には荷車や帆掛け船で物資を運んでいた時代のさまざまな写真が飾られていた。
 
そうした苦難の時を経て、現在では夏になると人口250人の村に1日600人もの宿泊客があるという。フィヨルドを愛すノルウェーの人々の気持ちは、今も昔も変わらないのだと知るのだった。
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