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ナスカの地上絵(観光)

2007年12月07日
nasca_peru01.jpg
ペルー南部海岸地帯の砂漠に描かれたさまざまな地上絵の真相は、1939年にポール・コソック博士が発見して以来、現代でも謎に包まれている。

紀元前100~800年ごろ、ナスカ地方で栄えた文化によって描かれたといわれている。
広大な砂漠に、コンドルやトカゲ、宇宙飛行士などの動植物の絵が約30個、数10キロメートルにわたる直線が約300本。

絵の大きさは全長100メートル以上にもおよび、飛行機のない時代にいったいどのように、何のために描いたのか、謎は深まるばかり。
砂漠に立っていても、全体像はわからないので、遊覧飛行で空から地上絵の謎に迫ろう。
場所はペルー。


マリア・ライヒェなどによる暦法関連説
地上絵の線についてはマリア・ライヒェが、夏至と冬至に太陽が日没する方向に一致するものがあることを明らかにした。

さらにマリア・ライヒェは、平行でない一連の直線は数世紀にわたる夏至と冬至に日没する方向を示していると考えている。
また、ホーキンズも線の方向についてコンピューター分析を行ったところ、1年の太陽と月の運行の方向に合うものが偶然と考えられる場合の2倍に達するという結果を得ている。

このことからナスカの地上絵には暦学的性質があることがわかる。乾燥した南海岸地域の人々にとって夏至と冬至は、雨季と乾季の始まりであり、当然農業を行う時期とか祭儀とかに深く関連することが推察できる。


社会事業説
ワリ「帝国」の研究で知られるW.イスベルは、ナスカの地上絵の機能について、イリノイ大学のザウデマ(R.Tom Zuidema)のインカ社会についての研究の次のような事例が参考になると考えている。
つまり、インカの首都クスコからは、あらゆる方向に仮想直線が伸びていて、その位置は、一連の神殿によって示されていた。
そして1年中毎日、クスコの住民のうちそれぞれ違う一族がそれぞれ違う神殿を礼拝した。クスコの「谷の広場」には、1年の儀式カレンダーが精密に記され、農耕順序や社会的義務や軍事活動などに関する情報は、その都度、クスコの人々に象徴的に伝えられた。

またインカの人々は、クスコを「ピューマ」とよび、そこの住民たちを「ピューマの体内の構成員」と呼んだ。谷間の地形によって多少歪んでいるものの、都市計画としては、クスコはピューマに似たプランで築かれている。

また、イスベルは、ナスカの社会には、ワリやクスコのような中央集権的な食料管理制度と食料貯蔵施設がなく、局所的、家族的なレベルで豊作時の食料を保管していたので、豊作時に人口が増え、不作時に死亡者がでやすい状況にあった。
そのため、不作時に死亡者が出ることがないよう、豊作だった場合の個人貯蔵分について、大規模な労働力を投入する必要のある儀式活動に注意を向けさせ、地上絵を「描く」、北海岸のモチェ文化でたとえるならアドベのピラミッドを建設するような祭祀「施設」の「建設」活動に従事する労務集団に食糧を供給するために強制的に取り立てるシステムができていた。

そして、一方で、暦に関する資料については、暦を特に天文学的観測と詳しく照合する必要のあるときには、キープによる方法は非実際的で、記録することは難しいと考えられることから、利用可能で最も永続する素材としても地表が選ばれた、と考えている。

イスベルのこの考え方は、彼がインカや先行するワリの研究から、日本の律令時代の雑徭のような労働力を税として「公共事業」に提供する制度であるミタ制度の先駆と想定していると思われる。

研究者たちは、文字を持たない社会がどのように組織を動かすかという重要な情報を貯えようとする試みが地上絵に反映されていると考えている。

雨乞い儀式利用説
ナスカの地上絵が作られた理由については、次のようなホスエ・ランチョ氏の説もある。
ナスカの地上絵は一筆書きになっており、それが雨乞いのための楽隊の通り道になったというのである。ペルーの国宝の壺にもこの楽隊が描かれたものがある。

また、現在も続いている行事であるが、人々は雨乞いのために一列になって同じ道を練り歩く。この道筋としてナスカの地上絵が作られたのかも知れない。

ペルー人考古学者のジョニー・イスラ氏も雨乞い説をとっている。地上絵の線の上や周辺から見つかった赤いスポンディラス貝の破片は、隣国エクアドルでしか取れない貴重な貝であり、当時は雨乞いの儀式で使用されたことが他の遺跡研究から分かっているためだ。


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南米 ペルー | コメント(0) | トラックバック(0)
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