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フィッツロイ峰(パタゴニア)

2007年12月16日
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そそり立つ岩壁、険しい岩峰は
世界のクライマーの聖地


アルゼンチン南部のパタゴニア地方には広大な氷河に護られた無数の岩峰群が連なっている。このパタゴニアの岩峰群は世界中からエキスパートが集まってくるクライマーの聖地。そのなかで最も有名なものがこの山、フィッツ・ロイ峰(3441m)だ。この山のシルエットは有名アウトドアウエアブランドのトレードマークにもデザインされているので見覚えのある人も多いだろう。

パタゴニアガイドを生業としている私はこれまでこの地で多くの山々を見てきた が、やはりこのフィッツ・ロイは何か特別な存在感をもっている。初めてこの地を訪れた当時は、1日1~2本しかないバスを乗り継がないとたどり着けないような場所だった。それは辺境と呼ばれるパタゴニアのなかでも特に辺鄙な場所と呼んでもいいほどであった。ふもとの村も人口100名ほどしかいない文字どおりの寒村であったが、対照的にキャンプ地には世界中からクライマーが集まり、いろいろな言語が飛び交い妙な活気を呈していた。
フィッツ・ロイ峰はかつて火山と間違われていたこともあるほど雲に隠れていることが多いが、それだけにほんの一瞬全容を見せてくれたときの感動は大きいものだ。

もちろんフィッツ・ロイ峰に登るのはエキスパートのみに許された冒険だが、その山麓に広がるナンキョクブナの森のなかを散策するだけならば誰でも楽しむことができる。特に山麓の村から2時間ほど歩いた所にあるカプリ湖から見上げるフィッツ・ロイ峰は思わずため息が出るほど美しい。標高差2000m以上ある巨大な岩壁をこれだけ間近から望むことのできる所は世界的にも珍しい。氷河を従え周囲を睥睨するようにそそり立つその姿には気高さすら感じられる。パタゴニアの強風が呼ぶ雲に巻かれ、刻々と表情を変えていく孤高の山の姿は、いつまで見ていても飽きることはない。



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南米 アルゼンチン | コメント(0) | トラックバック(0)
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